当たり前にいるから
いないことを考えたこともなかった
そんな人
存在が嫌になったり
会話するのが嫌だったり
反抗的な態度をとったことだってある
失望させるようなことだってしたかもしれない
だが決して見捨てることはなかった
もし見捨てられていたら
今を生きることを止めていたかもしれない
気にしていても
気にしていないふりをする
それは簡単なことではない
言葉を交わさなくても感じ取ってくれる
理解しようとしてくれる
味方になってくれる
そんな人
当たり前にいる人だって終わりが来る
考えたこともなかったが
想像したら怖くなった
いなくなったらどうしていいかわからなくなった
頼りたいときに
頼ることができる存在がいることは当たり前ではない
そんな小さなことだが
恵まれている
絶対ということは起きない
遅いか早いかだけで
いつか終わりが来る
それまでに何ができるだろうか
何をしてあげられるだろうか
安心してもらうには
喜んでもらうには
ひとつでも多く恩返しをしたい
そんな人
状況が変われば感じることも変わる
今の状況がなければ
想像も考えもしなかっただろう
今を生きていることだって
そんな存在の人がいるからだろう
当たり前の存在だからこそ
大切に
生きているだけでありがたい
いてくれるだけでいい
そんな人
